子宮筋腫ってどんな病気?

子宮筋腫ってどんな病気?

おそらく成人女性のほとんどは、子宮筋腫という病気のことを知っていると思います。25歳程度を目安に、健康診断でも子宮がんの検診を受けるよう勧められることも多いことでしょう。ですが、実は子宮筋腫がどんな病気なのかよくわかっていない人の方が多いようです。もちろん、子宮がんと違うということぐらいは誰でも知っていると思いますが、では子宮筋腫とはどんな病気?と聞かれると、大半の人が答えられません。子宮筋腫はポリープです。つまりは腫瘍ですが、癌が悪性腫瘍なのに対して、子宮筋腫は良性の腫瘍です。ですから、一般的にはそれほど緊急性も高くなく、命の危険もあまりありません。女性の場合、妊娠中に妊娠の健診で発見されることも少なくなく、そういう場合にはまず出産を優先し、出産後に問題があるようなら手術で取り除くという方法が一般的です。実は、女性の3〜4人に1人くらいは子宮筋腫を持っていると言われています。でも、その中で手術にまで至るほどの人は30分の1程度だそうです。これを聞くと、子宮筋腫は気にするほどの病気ではないと思われるかもしれませんが、それは少し違います。子宮筋腫は腫瘍ですから、放置しておくと大きくなっていきます。筋腫の場所によっては他の内臓器官を圧迫し、それによって様々な不具合や症状が出てしまうこともあるのです。また、子宮筋腫は不妊の原因になるとも言われています。不妊に悩む女性が増えている昨今では、若い女性ほど子宮筋腫の検診を定期的に受けた方がよいでしょう。